キャンプと言えば焚き火、焚き火するには薪割り(バトニング)!キャンプを始めたころはバトニングに対してはとても憧れがありました。いざやってみるとかなり時間を要して大変だと思うことがたくさんありました。今回はキャンプ初心者に向けたバトニングの方法について紹介します。
バトニングとは?
バトニングとはナイフを使って薪を割ることです。キャンプ場やホームセンターで売っている薪をそのまま焚き火に利用するには薪は太すぎることが多いです。薪が太いと火が着きにくかったり、途中で火が消えて燃えずに残ってしまうことがあります。焚き火を楽しむためにはバトニングで薪を燃えやすいサイズに薪の太さを調整していくことが必要です。
バトニングの方法

まず初めにナイフは薪に対して背を木で打つスペースができるように置きます。そのため刃長が短いナイフではバトニングをすることはできません。長さとして10㎝以上の刃長がある物が必要と考えます。そして写真の青で印が付いた場所の背を他の木で叩きます。

ナイフは水平に保つように持ちます。ナイフをバトンで叩くと持っているナイフの柄が上に上がるため、それを押さえつけるようにナイフを持つ手は下に力を込めましょう。この時かなりの衝撃が加わるため厚手の手袋・皮手袋を使用していくと衝撃が緩和されて疲れにくいです。またケガの防止のために厚手の手袋・皮手袋を使用することを推奨します。

バトニング中にナイフを押さえる力が弱いとナイフが斜めになり水平を保つことができません。また水平に保つことができないと薪を割っていくことができません。
順調にバトニングができればこのように薪が左右に割れていきます。ある程度割れたら、手で薪を割いたり、ナイフを横に捻って二つに分けることもできます。バトンで強く叩きすぎるとナイフが勢いよく地面に向かいます。地面にそのまま当たると下にある石でナイフがかけてしまう恐れがあります。理想としては薪割り台を使用することです。ただ大きい物であるため用意できないことがあります。そのため他の薪を安定するように下に置いたりしてナイフと地面との衝突を避けることが良いです。ナイフのかけた部位を直す際に砥石を使って数時間かかりました。避けたいところです。
バトニングを諦めるべき薪
バトニングをしているとどうしても割れない薪に出会うことがあります。そのような薪の特徴としては節がある物・木の線維が曲がっている物です。特に節がある薪は力ずくでやっても割れないことが多く、ケガやナイフの破損、そして無駄に疲労することに繋がるため、早々に諦めることが大事だと思います。
薪の種類

薪の種類として杉・松・ヒノキなどの針葉樹、ナラ・クヌギ・樫などの広葉樹があります。
針葉樹は細胞の密度が小さ軟らかいため初めてでもバトニングしやすいです。燃えやすいため長くは火持ちしません。焚き付けに利用するのは針葉樹が適しています。
広葉樹は細胞の密度が大きく硬いためバトニングでは針葉樹より強い力が必要です。広葉樹の特徴として燃えにくいが火持ちが良いです。長く焚き火を楽しみたい時・薪ストーブを使いたい時に適しています。その時の状況や好みによって薪の種類を使い分ければ良いと思います。
バトニングのナイフは?

バトニングでは強い衝撃がナイフにかかるため鋼材がナイフの柄まで伸びているフルタングのナイフが良いです。折りたたみのできるフォールディングナイフでは刃と柄の接続部分の損傷に繋がることが考えられます。強度を考慮して、刃の厚さは3~4㎜以上は必要です。この写真のナイフはKA-BAR のBK2という商品ですが刃厚が7mmもあるためホームセンターやキャンプ場で売られている広葉樹は問題なくバトニングすることができています。

また刃厚が大きいことで刃先は鈍角になります。鈍角の物はより薪を割る力が強いため、刃厚が小さい物より弱い力で薪を割ることができます。写真の左は斧の刃先ですが、右のナイフと比べても刃先は鈍角になっています。刃厚が大きいデメリットとしては細かな作業がしにくいことです。フェザースティックを作る時は刃厚が小さい物の方が鋭角となり作業しやすいです。
まとめ
バトニングは焚き火を効率良く楽しむために必要な作業となります。薪の種類によってもバトニングのしやすさ・燃えやすさが違がいます。持っている道具によっても針葉樹を選択しないといけない場面があるかと思います。ナイフでなくても鉈や斧を使って薪を割ることはできます。売っている薪によっては予め細かく割ってある状態で売っている物もあるため、バトニングが必ず必要とも限りません。ただバトニングはとても楽しい作業です。自分のやりたいキャンプスタイルでケガがないように楽しみましょう。
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